ビールの語源

居酒屋といえばビール!
居酒屋の客が最初に注文する飲み物のことは、「とりあえずの一杯」と言われます。
これは居酒屋だけではなくそのほかの飲食店なども含めて、
近頃の「とりあえずの一杯」は「ビール」が断然多いようです。
かつて夏場のとりあえずの一杯はビールといった傾向がありましたが、
近年では季節に関係なく
「とりあえず、ビール」というオーダーで飲み会がスタートすると言われています。
わが国で言う「ビール」という言葉は、
英語ではbeer(ビア)、ドイツ語ではBier(ビア)、
オランダ語ではbier(ビア)、フランス語ではbiere(ビエールと発音)と表現します。

 

わが国へビールを持ち込んだのはオランダ商人で、
1724年(享保9年)のこととされています。
このことから、オランダ語の「ビア」が語源となって
「ビール」という言葉が誕生したものと考えられます。
明治時代の辞書にはそのことがすでに記載されており、
幕府とオランダ商館との商談記録である『和蘭問答』には「ヒイル」という言葉が出ています。

 

英語のbeer(ビアと発音)の語源には諸説あるようです。
有力な説には、ラテン語の「飲む」ことを意味する動詞である
bibere(ビベール)から来ているという説と
ゲルマン語の「大麦・穀物」を意味する「beuro」(ベウロ)から来ているという説があります。

 

語源としていずれが正しいのかは定かではありませんが、
ヨーロッパの国々の現状から推察すると
ラテン語の「飲む」というbibere(ビベール)から来ているのではないかと思われます。
ヨーロッパでは水よりもビールの方が安い国や、
わが国で水を飲むようにビールを水がわりに飲む国が少なくありません。
「飲む」という言葉は、水ではなくビールを飲む行為を表す言葉の語源となったとする説が、
自然で納得性があるように感じるのではないでしょうか。

ビールの歴史

このサイトでは居酒屋での「とりあえずの一杯」である
「ビール」の歴史について情報提供します。
ビールの肴にご利用ください。

 

B.C.3500〜3000年:シュメール文明のころには、すでに「シカル」というビールが飲まれていました。
B.C.3000年頃:エジプトでも大麦を原料につくられたビールが広く飲用されていました。
B.C.1800年頃:ヨーロッパでも、ゲルマン人やケルト人によって現代にも通じる製法でビールがつくられていました。
B.C. 1700年代半ば:この頃には醸造所やビアホールにあたる店などが出現。
『ハムラビ法典』にはビールにかかわる規定が制定され、その取り締まり規則や罰則などが公布されました。

 

中世:ヨーロッパでは、修道院において香味剤である「グルート」を使ったビールがつくられました。
11世紀後半:グルートの中でも「ホップ」を使用した高品質のビールが次第に広まっていきました。
13世紀:修道院の「グルートビール」と都市の「ホップビール」の間で激しい競争が起きました。
15世紀以降:ビールの醸造は市民の手に移って行き、ビールが市民に広く愛飲されるようになりました。
大航海時代:腐りやすい水の代わりに、ビールは飲料用として用いられました。
1516年:ドイツではビールの定義や原材料を規定した「ビール純粋令」が出されました。
1868年(明治元年):わが国では商品として初めて、イギリス製のバースビールが輸入されました。
1870年(明治3年):アメリカ人のウィリアム・コープランドが横浜の天沼でわが国初の国産ビールの天沼ビール・天沼ビヤザケを作りました。
1872年(明治5年):大阪の渋谷庄三郎が、日本人として初めて国産の渋谷ビールを醸造・販売を行いました。
 

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